身体表現性障害を理解しよう|治療のためには理解が重要

男性
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心の痛みが身体の痛みに

男の人

この病気の症状と現状

身体表現性障害とは、主に痛みやしびれ、吐き気、不定愁訴などの症状によって日常生活が妨げられ、その症状が自分で抑えられない病気です。患者さんは深刻な痛みなどを強く訴え病院を訪れます。当然、医師は検査を行いますが、特に異常が見つからないのがこの病気の特徴です。身体表現性障害はブリケ症候群、ヒステリー、心因性疼痛などと呼ばれることもあり、真の原因は、患者さん本人の中にある不安だと推測されています。その不安を上手に外へ出すことが出来ないとき、患者さんの中にさらに二次的不安が起こります。この、解消されない不安が身体の痛みとして現れるのです。身体表現性障害は痛みという症状だけではなく、何か深刻な病気だと思いこむ「心気症」や、ありもしない身体的欠陥について悩みを訴える「身体醜形障害」など、様々なパターンが知られています。フロイドの時代から知られている病気ですが、うつや統合失調症よりはまだその名が知られていません。ですがストレスに溢れた社会の中で、この病気になる人は増えつつあります。

では、どうしたらよいのか

身体表現性障害の治療は主に、心理カウンセリングを中心に、薬物療法、環境調整などの手法が取り入れられています。この病気の焦点は、自身の不安やストレスなどを、正しく解消できない点にあります。なぜその人が不安を解消できないのか、なぜ抑圧してしまうのか、その障害となっているものの正体を突き止めるのが、最大の治療ポイントです。ここが正しくつかめないと、その後の治療も的外れなものとなります。また、自分が言葉や行動に表現出来なかったメカニズムを、患者さん自身が正しく理解し、受け入れることが出来るかどうかが、治療の成否を決めます。それには相性の良い、実績ある医師とカウンセラーに出会うことがとても大切になってきます。なるべくなら、身体表現性障害治療の経験豊富な病院を選んで来院した方が良いでしょう。また、この病気は本人より周囲の人が先に気づくことも多いです。痛みや不定愁訴を訴える割には生命には影響がない、自分の身体の事ばかりを執拗に他人に説明する、なだめても頑固にそれを否定するなど、おかしいなと思ったら一応この病気のことを思い出してみましょう。ちなみにこの病気は、圧倒的に女性に多くみられます。これもまた、覚えておくとよいことの一つでしょう。